2009年12月26日土曜日

孫さんtwitterへ登場。その本当の狙いは?

孫正義社長がTwitterでつぶやき開始――Twittelatorで

昨日から孫さんがtwitterに登場。その少し前に鳩山総理の偽アカウント問題が発生したため、またまた偽物登場か!?という話題で盛り上がりましたが、一部のtwitterユーザがソフトバンク広報部へ確認するという行動に出て、どうやら本物だという見解に至った模様。

ちなみに孫さんのtwitterアカウントはこちら。
http://twitter.com/masason

本物だと判明してからの孫さんのフォロワーの伸び率は凄まじく、24日のクリスマスイブの初呟きから現時点で約1万8千人のフォロワーを集めています。現在呟きの数は8個ですから、1呟きで2250人のフォロワーを集めている計算になります。

twitterが様々な面で注目されるなか、こと企業においては情報漏えい等を危惧してtwitterの活用を見合わせる企業トップも多い中で、今回の孫さんの英断は今後の企業におけるtwitter採用にも影響を与えるのではないでしょうか。

□孫さんの真の狙いは?
 孫さんの呟きを引用させて頂くと、今回の狙いは次世代ビジョンの検討に活用したいとの事。
「来年は、我が社の創業30年。今年の株主総会で宣言しました。来年の6月の株主総会で次の30年分のビジョンを示す事を。 21世紀の人々のライフスタイルをもっと豊で楽しいものにしたいと思います。志を共有する多くの皆さんの意見を取り入れたいのでつぶやいてみてください。」

しかし、本当の狙いはそうでしょうか?私はこんな仮説を立ててみました。

今回のASSIOMA
「 孫さんの真の狙いは口コミによる広告効果」

□停滞する広告メディア
 2009年度の中間決算によると、電通、博報堂DYの両社共に主力のテレビ、新聞といった広告取扱高は、前年に比べいずれも10%以上の減少。

- 電通
売上高が前年同期比17・2%減の7858億円、純利益は12・0%減の71億円。
- 博報堂DY
売上高は14・0%減の4424億円、純損失が16億円。

□疑問視されるテレビの広告効果
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアが発表した、いわゆる「○○離れ」に関する関する意識調査の結果によると、最も◯◯離が進んでいるのは「テレビ」となっている。








このデータを裏付けるかのように、TBSがテレビ広告の収入減によって赤字になるなど、娯楽の多様化によって、メディア広告の王様だった、テレビ広告に異変が起きていると考える事が出来るのではないでしょうか。





□爆発的に増加るソーシャルメディア
では、メディアの王様だったテレビから離れていった人達は一体どこに行ったのでしょうか?行く先は様々ですが、ここに一つの手がかりになるデータが存在します。

Nielsenが発表した、ソーシャルネットワーキングメディアのユーザ滞留時間の伸びを記録したデータがあります。



この資料は米国での調査結果ですが、前年の4月と比較してFacebookが699%、Twitterはなんと3712%もの伸びを見せています。

どんなに技術が進化しても、一日が24時間である事を変える事は出来ませんから、こういったソーシャルメデイアが個々のユーザの心を魅了し、自由になる時間を奪っているとすると、テレビからソーシャルメディアへ人々の「楽しい時間を過ごす場所」がシフトしてきていると言えるのではないでしょうか?

□バイラルマーケティングとしてのTwitter
全世界で爆発的なユーザ数の増加を記録しているTwitterですが、Twitterは140文字で言いたい事を伝えるという「お手軽」「リアルタイム」という特性を活かして、「今を仲間内で共有するツール」として利用されています。

この特性から「バイラルマーケティング」、と言ってしまうと難しく感じますが、ようは「口コミ」を広めるのに有効ではないかとマーケティングの業界で注目を集めています。

ニュースサイトに訪れた時に表示される、邪魔な広告のポップアップと、身近な友人が自分で使って良かった物を薦めてくれる商品、皆さんはどちらを選ぶ、又は注目するでしょうか?大半の方々は身近な友人の言葉を優先するのではないでしょうか?

□ソフトバンク社員が「口コミ」の発生源に
孫さんがTwitterを初めると同時に、全グループ社員に対して、Twitterのアカウントを作成し、Twitterの利用を勧告したそうです。これを証明するかのように、ソフトバンクの社員と思われる方々が続々とTwitter上に現れました。

ソフトバンクの企業情報によると、ソフトバンクは現在グループ会社全てを連結すると約2万人の従業員を抱える一大グループとなっています。

twitterユーザの平均フォロワー数は100人前後と言われていますから、この2万人のグループ社員が100人前後のフォロワーを確保すれば、約200万人へ「口コミ」伝える広告販路が完成します。

孫さんの号令でtwitterへ参加されたソフトバンク系列企業社員のアカウントの特徴に以下のユーザをフォローしている特徴があります。



左から「ソフトバンク公式アカウント」「SB新商品説明アシスタント」「白い犬のお父さん」「孫さん」となっています。恐らくは社内にtwitter登録用のウェブページ等がありそこから登録すると、この四人をフォローするようなシステムがあるのではないでしょうか。

これらのアカウントが発する内容を200万へRTする。そんな事が可能になります。下手なテレビや雑誌に広告を出すより、余程効果があるのではないでしょうか?

そして、最も大切な事はこの広告をソフトバンクが利用するのに「コストが発生しない」という事です。広告の費用対効果として考えるなら、これ程素晴らしい物はないのではないでしょうか。

□孫さんの起源
今では携帯電話のソフトバンクが有名ですが、元を辿れば、書籍やソフトウェアの物流大手。孫さんはTwitterを利用した「口込み物流経路」を抑えにかかったのかもしれませんね。

2009年12月22日火曜日

読売オンライン 休眠IPアドレス国内売買解禁へについて

休眠IPアドレス探せ…国内売買解禁へ


昨日一部のマニアの間で話題になった、こちらの記事。
この記事で重要だと思われる記述は以下の通り。
・IPv4アドレスは既に9割が消費されていて、後2年で底がつくと予想されている。
・しかし、よく探せばIPv4には使われていない休眠アドレスが存在する。
休眠アドレスは世界中に約1億5000万個あると推測されており、在庫切れを1年程度遅らせられる可能性がある。


この記事だけを読むと、アドレスは枯渇しかかってるけど、この制度が施行されるお陰で、在庫切れ予測が簡単に一年延びると単純に読めてしまいます。


そこで、JPNICの前村さんが、この記事に対してブログをお書きになられました。
この記事で前村さんはこのようにおっしゃっています。
・記事を読むと(読売新聞の)、JPNICが積極的に移転による延命を推進しているように思えるかもしれませんが、そうではない。
・移転を含む需要引き当てのための再循環による効果(この制度が許可されたことによる効果)は限定的だと考えています。


と、フォローされていらしているのですが、この問題が先月開催されたJPOPMで可決された時に、私は「条件付で賛成にすべきだと」主張していました。
 私の考えていた、条件付きとはこういう内容でした。
 ・IPv6移行に伴なうIPv4アドレス空間確保のため(アドレス変換用等)
 ・施行開始は二年後から


理由は、前村さんがフォローされているように、世間一般の方々には、この制度が認可される事によって、アドレス問題はまたなんとかなりそうだ→IPv6導入はやっぱり必要ないという認識が広まるのではないかと恐れたからです。



こういった記事が経営層の目に付く事によって、IPv4アドレス枯渇対策の経営判断の遅れを招くことが現在のインターネットの状況にとって、最大のリスクだと思ったからです。



事実この記事がmixiにも掲載され、その記事に対するコメントを読みましたが、「やっぱりIPv6はいらない」「狼少年再来」といった内容の記事がたくさんありました。世間の人達にとってはJPNICのニュースレターより、読売オンラインの方が身近な存在なのです。そして、それは企業経営層にとっても同じことです。


IPv4アドレス枯渇問題の本質は、インターネットの永続的な発展が目的であって、IPv6を導入する事が目的ではありませんから、そのための手段は私は何でも良いと思っています。
経営者もある意味、「手段は何でも良い」と考えています。
そうです、このアドレス移転制度が最も安上がりで、手軽に実施出来るなら、経営層はこれで良いと判断することでしょう。


前村さん達の努力もあり、世間ではIPv4アドレス枯渇は、ビジネス継続のリスクがあるという観点で、対策すべきという認識が広まりつつ有り、私自身も各企業はその対策に乗り出してきていると感じていました。


しかし、ここにきて、アドレス移転制度が認可され、こういう記事が出回る事によって、最もお金がかからず、手軽に対応出来る対策案ではないか?との認識が広まれば、対策を検討していた人達には、この案も選択肢に入れて、再度、検討を迫られる事になるでしょう。


日本国内を含むアジア圏では、IPv6ネイティブ接続事業者の選定も決まり、IPv6化に向かって重いながらも着実に歩みが進んできていると、感じていましたが、また振り出しに戻ってしまうことのないよう、上手く舵をきって頂ければと願うばかりです。


最後に個人的な私見ですが、この制度が認可される事によって発生すると予想される懸念点を列挙します。他対策との比較検討を行う際の材料にして頂ければ幸いです。



□アドレス売買が活発化する事による懸念点
BGP関連
・細切れの経路情報が広報されることによって、BGP経路情報が増える
・BGPルータの障害発生時の切り替わり時間が長くなる
・BGPルータのメモリアップグレードが必要性になる可能性がある
※この問題は自社がアドレス移転制度を実施しなくても該当する恐れアリ。

制度関連
・資産的価値をもつことによって、税制上の問題が發生する可能性がある。
(IPアドレスが課税対象になるかも)
・マネーロンダリングに利用される可能性
・アドレス管理の複雑化
(まとまったアドレス空間を取得する事は難しいかもしれない)

□現在のIPアドレスの相場
・一個 $1前後。

2009年12月13日日曜日

Hyper Giants - 世界を支えるCDN Akamai

Hyper Giants
 世界を支えるCDN akamai

□akamaiを見ていると、インターネットの現在と未来が見えてくる
2009年現在、アカマイでは世界中の約1000拠点に、合計56000台のサーバを所有している。コンテンツのリッチ化、ストリーミングトラフィックが増加した事によって、2010年には過去10年間に行った投資額と同レベルの設備増強を一年間で行う。

オバマ大統領の演説時は、htmlと動画合わせて2Tbps。現在は日常的に2Tbpsで推移している。100Tbpsの時代はそう遠くない時代にやってくる。仮にワールドカップをネット中継で見ようとした場合には、100Tbpsの帯域が利用されると想定している。

このような状況下でアカマイ無くして、インターネットのニーズを満たす事が出来ない。

□akamaiは何故凄いのか?
エンドユーザは目的サーバまで、平均17hop、約120msecかかる。120msecは大西洋を横断する距離的遅延が原因。国内サーバの場合だと状況は変わる。但し、ISPは収益を向上させるため、基本は安いトランジット接続を多用するため、どうしても遠回りや、遅い回線で迂回してしまう。

よって、ISPが経路交換に利用している、BGPの経路情報によるルーテイングは「品質」ではなく「利用料の安い=品質の低い」経路を利用してしまう事が多くなる。

akamaiはISP同士が交換している、BGPによるルーテイングに頼るのではなく、akamaiの全世界に分散されている監視システムから、信頼性、回線速度、遅延といった項目に基づいて独自にエンドユーザから、目的サイトまでの最適な経路を算出する。このakamai独自の経路計算によって、BGPによるルーティングとは異なる、経路を利用して、高品質な経路上で自社の顧客に快適なインターネットを提供する。

2009年現在、インターネット人口の85%のユーザが実は1ホップでアカマイに接続されている。

2009年12月12日土曜日

ISPや通信事業者にLSNが採用されれば、Googleさんが儲かる

こちらの記事は著者のITmediaオルタナティブブログへの移設に伴ないこちらのリンクへ移動しました。
http://blogs.itmedia.co.jp/assioma/2010/02/youtubeipv6goog.html

2009年12月7日月曜日

IPv6インターネット接続機能(ネイティブ方式)に係る接続事業者様の選定結果について

IPv6インターネット接続機能(ネイティブ方式)に係る接続事業者様の選定結果について

選定企業

BBIX株式会社
日本インターネットエクスチェンジ株式会社
インターネットマルチフィード株式会社


記事補足
で、これが何?と思われる方々も多いと思いますので、少し補足します。
現在日本のISPの大半はNTT東西が運営するフレッツ網をアクセス回線(光ファイバー)として使用しています。


このフレッツ網の次世代バージョンという事で、フレッツネクストと呼ばれる物が完成しました。これがNTT版NGNとも呼ばれています。しかし、NTT版NGNの内部ネットワークはIPv6が利用されています。そのため一般ユーザがフレッツに接続すると、何も意識しなくてもIPv6が割り振られます。


これだけでは、問題にはならないのですが、フレッツを利用する他のISPがIPv6を利用するとなると、問題が発生します。そう、既に割り振られているフレッツのIPv6アドレスと、ISPから振られたIPv6アドレスのどちらを利用してよいかを一般ユーザのPCが判断出来ずに、通信に問題ば発生してしまいます。


IPv6を利用しなければ、特に大きな問題にはならなかたのですが、ここ最近、あと二年程でIPv4アドレスが枯渇するとの見解が全世界中で認識されだしたため、この問題は「NTT東西 マルチプレフィックス問題」として、総務省も巻き込んだ一大事へと発展しました。

そして、長らく議論されてきた結果、この問題を解決するために、「IPv6を利用する時の総合窓口を作ろう」という趣旨の基、設立された三社が今回発表された三社となります。


考察
面白いのは選定された企業の株主です。各企業の会社情報から、主要株主を調べてみました。


 BBIX株式会社
  株主構成(出資比率)
   ヤフー株式会社 70%
   ソフトバンクBB株式会社  30%

 日本インターネットエクスチェンジ株式会社
  株主構成
   KDDI株式会社
   株式会社インターネット総合研究所
   KMN株式会社
   ソフトバンクテレコム株式会社
   ソネットエンタテインメント株式会社
   ヤフー株式会社
   NECビッグローブ株式会社
   富士通株式会社
   シスコシステムズ合同会社
   株式会社朝日ネット
   AboveNet, Inc.
   株式会社ケイ・オプティコム
   三菱電機情報ネットワーク株式会社

 インターネットマルチフィード株式会社
  株主構成
   Cisco Systems,Inc.
   株式会社アイアイジェイ テクノロジー
   株式会社朝日新聞社
   伊藤忠商事株式会社
   株式会社インターネットイニシアティブ
   NECビッグローブ株式会社
   エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
   株式会社NTTデータ
   エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社
   株式会社エヌ・ティ・ティ ピーシー コミュニケーションズ
   エヌ・ティ・ティ ラーニングシステムズ株式会社
   ソフトバンクテレコム株式会社
   大日本印刷株式会社
   日本電気株式会社
   株式会社ファミリーマート
   富士通株式会社
   株式会社毎日新聞社
   株式会社読売新聞東京本社
   
  この株主構成をヨコシマな目で見ると、BBIXがSBB系、JPIXがKDDI系、インターネットマルチフィードがNTT系という見方も出来なくなくはないですが、良く見ると、この三社全てにソフトバンクが関わっている事がわかります

  現状の公式見解では、日本のネイティブインターネットのIPv6ネイティブ接続の「入り口」になるのはこの三社だけですから、これからIPv6が普及していくとしたら、アクセスはNTT、認証はソフトバンクという図式が出来上がるかもしれませんね。

  そして、もう一つ大切な事は、ちゃっかり株主になっているシスコシステムズ。SBBはシスコシステムズへも出資していますから、実質この三社にはシスコシステムズが関連する事になります。

  機器を選定する上で、主要株主に入っている事は大きいですよね。この三社の採用するルータ、スイッチにシスコシステムズの機器が採用されていく事は間違いないでしょう。


2009年12月6日日曜日

人脈形成にはmixiより、twitterの方が向いている

今回のASSIOMA
 「ビジネス的な人脈形成には、mixiより、twitterの方が向いている」

twitterを初めて三週間位でしょうか?その間に、何名かの方々と実際にお会いし、名刺交換をさせて頂きました。集まった名刺は50枚を超えています。名刺の数が重要ではありません。その名刺の「質」が重要だと思います。

twitterで集まった名刺の「質」は凄い!の一言に尽きます。これは、私が今まで参加した勉強会やオフ会の方々を分類すると、このように分ける事が出来ます。

・企業経営者 10%
・書籍の執筆経験者 10%
・マスコミ関係者 10%
・優良企業役職者 20%
・コンサルタント 20%
・企業勤務者 30%

10人居たら、経営者一人、執筆経験者が一人といった感じですね。

mixiは参加してから5年ほどになりますが、mixiの「異業種交流会」的な物にも何度か参加しましたが、仲の良い友達になった人達は何名か居ますが、自分のビジネス上で刺激しあうとか、そういったことはなく、あくまでも気の合う仲間といった感じの方が大半でした。

これは、私の参加したオフ会がたまたまそうだったのかもしれませんが、twitterには、有能な人が集まるための、性質があるのではないかと思います。

考察
・求める物の違い
mixiに集まる人は「人との出会いを求めている」
twitterに集まる人は「情報を求めている」
結果としてmixiには、「緩い繋がり」を求め、twitterには「ビジネス」を求める人が集まる。

・論理力、メッセージ性
twitterを楽しむためには、フォロワーがついてくれないと、楽しくない。
フォロワーを獲得するには、140文字という文字数の中で、自分の伝えたい事を伝える力が必要になる。そして、140文字で人の心を掴む、メッセージ性が求められるる

・リアルタイム性
twitterには「ビジネス」を求められるから、発信する情報の「速さ」が必要。他の人より、早く情報を発信することがtwitterで注目される秘訣。誰よりも、情報を早く発信しようとするなら、自らが常に「学習」していなければならない。

・類は類を呼ぶ
人は自分と性質の似ている人達との繋がりを求める。結果としてtwitterで生活していくには
- 「ビジネスに繋がる情報を送受信出来る人」
- 「ロジカルに物事を考え、要点を簡潔に説明でき、かつ、メッセージ性のある言葉を発する人」
- 「常に学習している人」
といった人達がtwitterで繋がっていく。

mixiには、ビジネス的な面よりも「緩い」関係を望んでいる人達が集まる。結果としてmixiにはビジネスより、プライベートを楽しむためのコミュニティが形成されていく。

結論

その結果、緩い関係を望む人はmixiに流れ、ビジネスを求める人はtwiiterに流れる事になり、以下の傾向になると推測する。

- 「mixiで会う人 = お友達」
- 「twitterで会う人 = 人脈」